2010-2011 リーガ・エスパニョーラ 13節 カンプ・ノウ

Result

バルセロナ 5 – 0 レアル・マドリード

Pep Guardiola
Barcelona

José Mourinho
Real Madrid

Goals

9m : Xavi Barcelona 1-0 Real Madrid
17m : Pedro Barcelona 2-0 Real Madrid
54m : Villa Barcelona 3-0 Real Madrid
57m : Villa Barcelona 4-0 Real Madrid
90+1m: Jeffren Barcelona 5-0 Real Madrid

SUBSTITUTIONS

45m : Özil → Lassana Diarra
59m : Marcelo → Arbeloa
75m : Villa → Bojan Krkic
86m : Xavi→ Keita
87m : Pedro → Jeffren

データ参考サイト 
トランスファーマーケット https://www.transfermarkt.com/

Review

 レアルは監督にモウリーニョ、新たな選手にエジル、ディ・マリア、ケディラなどが先発に名を連ねた。バルサは前線にビジャを加えたが、基本的に大きな変化はない。

 試合序盤からバルサのボールポゼッションが高い試合となる。さらにホームの声援を受け、勢いを感じる。
5分、バルサが最初のチャンスを迎えるが、メッシのループ気味のシュートはポストに阻まれる。

 バルサはボールを回しながら、レアルのウィークポイントのような嫌な場所にどんどん入っていく。そして9分、先制に成功する。
シャビが中盤からフリーランで抜け出したところをイニエスタが見逃さず、針の穴を通すようなスルーパス。ディフェンダーがギリギリ足に触れるが、ボールはシャビの目の前へ。それをシャビがうまく合わせ、あっという間に先制する。

 対してレアルは、カウンターでロナウド、エジル、ディ・マリアと繋ぐがゴールには及ばない。ロナウドがレアルのオフェンス陣を引っ張っていってる印象がある。

 バルサはその後もポゼッションを高める。奪われた後もボールをすぐ回収し、主導権を握る。
そして17分、追加点を奪う。
中盤で繋ぎ、シャビが逆サイドのビジャへ。左サイドで受けたビジャがラモスを少しかわし、クロス。このボールをカシージャスがこぼしてしまい、ペドロが押し込む。2-0。

 バルサはその後も試合の主導権をずっと握り続ける。細かいパス、相手をぎりぎりまでみて逆を突く、広い場所へ展開、取られてもすぐに取り返す、強いバルサを象徴するグアルディオラのサッカーだ。

 30分、バルサの選手とレアルの選手が揉み合いになる。事の発端は、レアルボールになるスローインをグアルディオラがボールをロナウドに渡さず、ロナウドがグアルディオラの肩を突き飛ばしたことだ。これによって、今まで沈黙していたレアルが少し勢いに乗る。

が、バルサの力はこれをものともせず、確実な強さを魅せつけていく。ダイレクトで繋いだり、シャビやブスケツ、イニエスタがターンでかわしたり、ビジャが裏へ抜け出したり、メッシが個人でゴールシーンまで持っていったりと、ボールを持ったプレーが多彩だ。対してレアルは攻撃が空回りし、魅せ場が何もない。

 試合は前半最後にも荒れる。カルバーニョがメッシを肘打ちしたとして、会場は騒然とする。が、これはメッシにシュミレーションとしてイエローカードの判定が出る。

前半はバルサがほぼ圧倒する展開で終了。

 後半、レアルはエジルに変えて、ラッサナ・ディアッラを投入する。
しかし、ペースは依然としてバルサだ。レアルは些細なミスなどによってチャンスも作れない。

 51分、再びシャビが抜け出すが、ここは外側のゴールサイドネット。

 54分から立て続けにバルサはゴールを奪う。
中盤でしっかり繋ぎ、メッシが少しフリーになってボールを受ける。ビジャが一瞬の隙をつき裏へ抜け出し、得点を奪う。3-0。さらにその3分後、またもやメッシとビジャのコンビで簡単に得点を奪う(正確には簡単にみえるだが)。センターハーフ付近でメッシが2人引きつけ1人をかわしたところで、ビジャが動き出す。ビジャはラモスの裏をつき、メッシからのスルーパスを受け、キーパーとの1対1を決めきる。4-0。一瞬の連続得点劇だった。

 レアルはこの失点後、マルセロに変わって、アルベロアを投入している。
負けているにもかかわらず、ディフェンシブな選手をいれるレアル。この交代はバルサの強さを表している交代ではないだろうか。

 64分、センターハーフ付近で得たフリーキックをクイックスタートでブスケツが直接ゴールを狙う。他にもチャンスになる際どいプレーもシンプルに出すのではなく、ゆっくりと見極め、手堅く繋いだりいなしていくプレーは、バルサに余裕を表し、レアルへの挑発にもみえる。

負けているのに全くと言っていいほど攻めることができず、一度バルサにボールを取られると、取り返すことができないレアル。こんなにも何もできないレアルはあっただろうか。

 そしてロスタイムには、ビジャと変わったボージャンが右サイドで抜け出し、ジョフレンが決め、5-0。また最後にラモスがメッシを倒し、退場となる。そして試合はタイムアップ。

圧倒的なバルサ。屈辱的なレアル。
モウリーニョの初クラシコは歴史的な大敗に終わった。

原稿 ヨウ

このシーズンの他の記事

2010-2011 リーガ・エスパニョーラ 32節 サンティアゴ・ベルナベウ (準備中)

2010-2011 コパ・デル・レイ 決勝(準備中)

2010-2011 CL 準決勝 1st(準備中)

2010-2011 CL 準決勝 2nd(準備中)

2010-2011 シーズン総括(準備中)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です