2010-2011 コパ・デル・レイ 決勝

Result

レアル・マドリード 1 – 0 バルセロナ

José Mourinho
Real Madrid

Pep Guardiola
Barcelona

Goals

102m : Cristiano. Real Madrid 1-0 Barcelona

SUBSTITUTIONS

69m : Özill → Adebayor
103m : Khedira → Granero
105m : Villa → Afellay
107m : Busquets → Keita
118m : Adriano → Maxwell
118m : Carvalho → Garay

データ参考サイト 
トランスファーマーケット https://www.transfermarkt.com/

Review

 コパデルレイ、スペインカップ戦の決勝ということで、ホームアウェイ関係のない地での試合。両チームのファンがスタジアムに足を運び、どちらのプレーにも常に歓声が上がる独特の雰囲気の中でのクラシコとなった。

 バルサはいつも通りのシステムで、メッシを0トップの位置に配置した。
対するレアルも前回のリーガでのクラシコで採用したシステム同様、ぺぺを中盤に配置するシステムで対抗する。

 立ち上がり早々、ディマリアの仕掛けからアウベスがファールで止める。両チームメンバーが詰め寄り、この試合への意気込みの高さをみせた。

 そんな中、最初にバルサの守備を掻い潜ったのはレアル。

 10分、左サイドでディマリアが相手ボールを奪うと、エジルが素早くバルサDFの背後を取り、隣を走るロナウドに浮き玉パス。GKと1対1になるが、角度がなくシュートはGK正面。
30分にも、エジルの浮き玉のスルーパスにロナウド抜け出すが、惜しくもボールをミート出来なかった。

 バルサは、なかなか前にボールを運べず、頼りのメッシまでボールが渡らない。

 レアルペースで試合が進む中43分、前半最大の決定機をレアルが迎えた。

 右サイドで時間を作り、エジルのクロス。それに飛び込んだぺぺのヘディングシュート。
シュートはポストに弾かれゴールとはならなかったが、攻守にわたりフィジカル面の高さを活かし、ぺぺを中盤で使うことのメリットの一つを大いに見ることのできる場面であった。

 そのまま前半終了。

 レアルのペースで前半は進んだが、一変して後半はバルサのゲームとなる。

 後半開始早々5分にペドロが左サイドからドリブルで仕掛けシュート。これは惜しくもゴールをそれたが際どいシュートだった。

 バルサは、前から掴みにいくディフェンスに対してうまくパスで剥がすバルサらしい場面がでてきた。

 そして前半ボールにあまり絡めなかったメッシがギアを上げる。

 68分、そのメッシが中央で受け、相手ディフェンスを4,5人引きつけ突破しスルーパス、ペドロが相手ディフェンスラインの背後をとり、ネットを揺らす。がこれはぎりぎりのラインでオフサイドの判定。

 74分、中盤を省略し、裏を取ったアウベスからメッシにボールを落とし、メッシのシュート、これはカシージャスがセーブ。

 80分、敵陣深くでボールを持つバルサ。ペナルティーエリア付近でメッシにボールが渡ると、メッシのスルーパスから抜け出したイニエスタがシュート、タイミングがズレながらも指先でかき出したカシージャス。

 攻められながらも後半の最後にレアルも反撃に出る。

 89分、ロナウドが中央で二人をかわしディマリアへ、フリーとなったディマリアがペナルティエリア付近から際どいシュートを放つがピントがセーブ。

 両者決定機を作るもゴールネットを揺らせずホイッスル。90分では決着が付かず延長戦へ突入。

 延長戦に入り97分、まず最初にカウンター攻撃を仕掛けたレアル。シャビ・アロンソのロングスルーパスから鋭い抜け出しをみせたロナウドが際どいシュートでバルサゴールを脅かした。

 一進一退の状況が続く中、遂に均衡が破れる。

 102分、ディマリアが左サイドでボールを受けると、マルセロとのワンツーでサイドを突破しクロス。そのボールに高い打点のヘディングでロナウドがゴールネットを揺らす。

 スタジアムに足を運んだレアルファンのボルテージは最高潮となった。

試合が動き、モウリーニョ、ペップ両監督も選手交代などで変化を加えながら試合を進める。

 延長戦後半に入りバルサは残り5分近くになると、ピケを前線に残し高さを加える。
レアルはDF、ボランチの選手を交代させ、さらにブロックを固める。

 アディショナルタイム、メッシのドリブル突破をディアマリアが阻止、レッドカード。
このファールから得たラストワンプレーのフリーキック。ピントも上がり最後のチャンスにかけるもレアルがボールをクリアし、試合終了のホイッスル。

 手に汗握る攻防に決着がついた。

 決勝戦での1点の重みを大いに感じる試合であった。カップを掲げる相手を目の前で見なくてはならない。今回のクラシコは普段とは違う意味を持つものであり、ホームアウェイ関係のないスタジアムは、常に歓声が巻き起こり最高の雰囲気をみせていた。
 モウリーニョはレアルでの初タイトル。バルセロナを破ってのタイトルはレアルに大きな意味のあるものとなっただろう。

原稿 ヒロ

このシーズンの他の記事

2010-2011 リーガ・エスパニョーラ 13節 カンプ・ノウ

2010-2011 リーガエスパニョーラ 32節 サンティアゴ・ベルナベウ

2010-2011 CL 準決勝 1st(準備中)

2010-2011 CL 準決勝 2nd(準備中)

2010-2011 シーズン総括(準備中)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です