Result
レアル・マドリード 1-2 バルセロナ
Carlos Queiros
Real Madrid
Frank Rijkaard
Barcelona
Goals
54m : Solari Real Madrid 1-0 Barcelona
58m : Kluivert Barcelona 1-1 Real Madrid
86m : Xavi Barcelona 2-1 Real Madrid
SUBSTITUTIONS
57m : Javier Saviola → Kluivert
57m : Marc Overmars → Luis Enrique
77m : Zidane → Guti
78m : Solari → Antonio Nunez
84m : Puyol → Motta
データ参考サイト
トランスファーマーケット https://www.transfermarkt.com/
Review
序盤は緊張感のある試合だった。
ロナウジーニョのクラシコデビュー戦でもあったため、カメラワークはロナウジーニョを映し出すシーンが印象的だ。それに加え、満員の観客で埋め尽くされた真っ白なスタンドは、この試合の重要さを表していた。
序盤どちらが優勢とも言いづらい試合は、どこを切り取っても有名映画のワンシーンのような場面ばかりで展開されていく。ロナウジーニョに対して、ベッカムやサルガドが激しいタックルを食らわし、ジダン、フィーゴ、ラウール、ソラーリに対してはプジョル、ダービッツが同じく激しいタックルを食らわすという構図は、「こんなにも役者が揃っているのか」と思わずにはいられない。それに加え、ロナウジーニョ、ベッカム、ロベカルのフリーキックシーンは、スタンドのお客さんが固唾を飲んで観戦しているのが、画面越しにも伝わってくる。そして、ホームのレアルが徐々にゴールに迫るシーンが増えていくのだが、バルデスの派手なセーブによりスコアは動かず、試合の緊張感は増し、歓声は鳴り止まない。
ここであげるとキリがないほど魅力的なシーンが詰まった試合だった。
試合内容は、やや優勢のレアルが54分に待望の先制点をとるが、一瞬の隙をついたバルサがすぐ点を取り返す。その後、両者一進一退だが、69分、フィーゴがプジョルへのスライディングで、2枚目のイエローカードをもらい、退場となってしまう。そうして、バルサの方がボールを保持する時間も増え、レアルは思ったようなサッカーができなくなってしまう。
そして86分、隙を見逃さなかったロナウジーニョのパスでシャビのループシュートが決まり、試合は2-1となった。残り時間少ない中で、レアルはリスク覚悟で攻めていくが、それによって生まれたスペースでバルサに何度も決定的なシーンを作られてしまう。次第に時間が過ぎ、タイプアップ。
緊張感のある試合に加え、気迫のこもった試合であった。筆者はこの試合のバックグラウンドを知るわけではないが、この試合のみで両者のこの一戦にかける思いや状況を感じ取れた。
のちに知ったのだが、この試合の敗北によってレアルはその後のリーグ戦を4試合全て落としたのだった。
原稿 ヨウ
編集 クラシコの部屋運営