2003-2004 リーガ・エスパニョーラ 34節 サンティアゴ・ベルナベウ

Result

レアル・マドリード 1-2 バルセロナ

Carlos Queiros
Real Madrid

Frank Rijkaard
Barcelona

Goals

54m : Solari Real Madrid 1-0 Barcelona

58m : Kluivert Barcelona 1-1 Real Madrid

86m : Xavi Barcelona 2-1 Real Madrid

SUBSTITUTIONS

57m : Javier Saviola → Kluivert
57m : Marc Overmars → Luis Enrique
77m : Zidane → Guti
78m : Solari → Antonio Nunez
84m : Puyol → Motta

データ参考サイト 
トランスファーマーケット https://www.transfermarkt.com/

Review

 序盤は緊張感のある試合だった。
ロナウジーニョのクラシコデビュー戦でもあったため、カメラワークはロナウジーニョを映し出すシーンが印象的だ。それに加え、満員の観客で埋め尽くされた真っ白なスタンドは、この試合の重要さを表していた。

 序盤どちらが優勢とも言いづらい試合は、どこを切り取っても有名映画のワンシーンのような場面ばかりで展開されていく。ロナウジーニョに対して、ベッカムやサルガドが激しいタックルを食らわし、ジダン、フィーゴ、ラウール、ソラーリに対してはプジョル、ダービッツが同じく激しいタックルを食らわすという構図は、「こんなにも役者が揃っているのか」と思わずにはいられない。それに加え、ロナウジーニョ、ベッカム、ロベカルのフリーキックシーンは、スタンドのお客さんが固唾を飲んで観戦しているのが、画面越しにも伝わってくる。そして、ホームのレアルが徐々にゴールに迫るシーンが増えていくのだが、バルデスの派手なセーブによりスコアは動かず、試合の緊張感は増し、歓声は鳴り止まない。
ここであげるとキリがないほど魅力的なシーンが詰まった試合だった。

 試合内容は、やや優勢のレアルが54分に待望の先制点をとるが、一瞬の隙をついたバルサがすぐ点を取り返す。その後、両者一進一退だが、69分、フィーゴがプジョルへのスライディングで、2枚目のイエローカードをもらい、退場となってしまう。そうして、バルサの方がボールを保持する時間も増え、レアルは思ったようなサッカーができなくなってしまう。
そして86分、隙を見逃さなかったロナウジーニョのパスでシャビのループシュートが決まり、試合は2-1となった。残り時間少ない中で、レアルはリスク覚悟で攻めていくが、それによって生まれたスペースでバルサに何度も決定的なシーンを作られてしまう。次第に時間が過ぎ、タイプアップ。

 緊張感のある試合に加え、気迫のこもった試合であった。筆者はこの試合のバックグラウンドを知るわけではないが、この試合のみで両者のこの一戦にかける思いや状況を感じ取れた。

のちに知ったのだが、この試合の敗北によってレアルはその後のリーグ戦を4試合全て落としたのだった。

原稿 ヨウ
編集 クラシコの部屋運営

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