2007-2008 リーガ・エスパニョーラ 36節 サンティアゴ・ベルナベウ

Result

レアル・マドリード 4 – 1 バルセロナ

Bernd Schuster
Real Madrid

Frank Rijkaard
Barcelona

Goals

12m : Raul   Real Madrid 1-0 Barcelona
20m : Robben  Real Madrid 2-0 Barcelona
64m : Higuain  Real Madrid 3-0 Barcelona
79m : van Nistel. Real Madrid 4-0 Barcelona
87m : Henry Barcelona 1-4 Real Madrid

SUBSTITUTIONS

23m : Gudjohnsen → dos Santos
46m : Marquez → Sylvinho
61m : Sylvinho → Edmilson
62m : Robben → Higuain
72m : Guti → Robinho
76m : Raul → van Nistel.

データ参考サイト 
トランスファーマーケット https://www.transfermarkt.com/

Review

 レアルはロッベンとマルセロがクラシコでは初先発。
 バルセロナはアンリがクラシコ初出場、初先発。

 この試合の入場では、リーグ戦優勝の決まっているレアルに対して、バルセロナのパシージョ(花道をつくること)が行われた。※1

 優勝が決まっている中で、メンタル的にも難しい試合の立ち上がりはゆっくり進んだ。

 どこか間延びしている試合は、ラウールの先制点から始まる。
中盤でグティ、スナイデル、ロッベンと繋ぎ、そのこぼれたところをラウールがダイレクトシュートでうまく流し込む。先制に成功したレアルは、中盤のガゴ、グティ、スナイデルが起点になり、マルセロやラモスの上がりなどによってチャンスを獲得していく。

20分、そのラモスが獲得した右サイドからのフリーキックで追加点を奪う。グティのニアサイド寄りのクロスに、ロッベンがヘディングで合わせる。

 バルサはアンリとメッシを中心に攻め込む。また、早い段階から右サイドにドス・サントスを投入し、メッシを中央に置き、よりゴール前での人数を増やしていた。しかし、この日のチャンスは圧倒的にレアルが多い。

 33分、レアルのフリーキック。スナイデルがグティへのノールックパスでチャンスをつくる。
そのほかにもこの日のレアルはアレンジの効いたコーナーキックなどでチャンスを演出していく。

 対してバルサは、アンリの中央突破やドス・サントスの積極的な仕掛けをみることができるが、最後のところでミスが出てしまったりと得点を取り返せない。

 39分、レアルはガゴが奪ったボールを、ロッベンがスナイデルとのワンツーで抜け出し、得意の切り返しでシュートまで持っていく。ここは追加点にはならなかったが、ホームのレアルファンはこのプレーに沸く。

 後半が始まり、最初のプレーでバルセロナが勢いよく攻め込むが、その後はレアルの出足の早さにバルサはボールを上手く繋ぐことができない。レアルは全体の選手のコンデションの良さを感じる試合だ。

 62分、ロッベンはイグアインと交代。これに対して会場からはロッベンへ対するスタンディングオベーションが起こる。
そして、その2分後、イグアインの投入直後のゴールが決まる。ディアラが右サイドでの前プレスからボールを奪い、そのまま右サイドをかけあがる。少しフリーになったイグアインへつなぎ、それを冷静に決めて追加点。お祭り騒ぎのようなレアルである。

 メッシは1人で奮闘している…。

 76分、ラウールはファンニステルローイと交代(もちろんここでもスタンディングオベーション)。
そしてその3分後、ロビーニョのドリブルからのクロスが、プジョルの手に当たってしまいPK。
そのPKをファンニステルローイが決め、4-0。
 得意のシザースで魅せるロビーニョ、ガゴのダイレクトプレーやマルセロのオフェンス能力の高さ、ぺぺの対人能力など、レアルの選手の力が最後まで存分に発揮されていく。

 それでも1人気を吐くメッシ。87分、メッシからのスルーパスに反応したアンリが見事なコントロールシュートが決まり、一矢報いる。が、後半ロスタイムにはシャビがこの日2枚目のイエローカードで退場。そして試合終了。

 満足感一杯のレアル選手と対称に、バルデスやライカールトの落胆する姿、シャビが審判に文句を言って退場する最後。バルセロナにとっては本当に最悪の試合となった。
 レアルは、出た選手がほぼ全員活躍どころを魅せて、素晴らしい試合をした。優勝が決定してたにもかかわらず、コンディションがよく、素晴らしい試合をみせた。

 この屈辱的な敗北が今後のクラシコ にどう影響を与えるのだろうか。

※1 パシージョとは「選手たちを称える意味合いで、対戦相手の選手たちが花道(通り道)を作って迎え入れること」を指す。スペインならではの慣習。引用 https://at-foot.com/1023/

原稿 ヨウ
編集 クラシコの部屋運営

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