レアル・マドリード 0 – 2 バルセロナ
José Mourinho
Real Madrid
Pep Guardiola
Barcelona
Goals
76m : Messi Barcelona 1-0 Real Madrid
87m : Messi Barcelona 2-0 Real Madrid
SUBSTITUTIONS
46m : Özill → Adebayor
71m : Pedro → Afellay
90+1m : Villa → Sergi Roberto
データ参考サイト
トランスファーマーケット https://www.transfermarkt.com/
Review
クワトロクラシコの3戦目となった今回は、チャンピオンズ・リーグというヨーロッパ最大のコンペティションが舞台となった。ホーム&アウェー2試合合計での決着ということで、今までと違う戦い方が必要である。
ホームのレアルマドリードは、前回のコパデルレイ決勝でのクラシコ同様、ぺぺをアンカーに採用した。守備面を意識した堅実な采配と見ることが出来る。
対するバルサは、イニエスタではなくケイタを中盤に配置する以外はほとんど変わることなく、いつも通りのバルサのシステムだ。ただ、こちらもより運動量のある選手をチョイスすることで、手堅く戦う姿勢を見受けることもできる采配だ。
試合は、バルサがボールをつなぎ、レアルがショートカウンターを狙ういつも通りの展開だ。
10分、ゆっくりとボールを回すバルサがサイドに開いたビジャにボールを渡し、そのままカットインからシュート。この試合のファーストシュートとなった。
レアルは、ボールの奪いどころがなかなか見当たらない。ただバルサもほとんどDFラインの前で回しているのみで、固い試合展開が続く。どちらも緊張感があり、慎重な姿勢を崩さない。
そんな中24分、メッシが違いを見せる。
右サイドでもったメッシが中にカットイン、メッシに集中したDFの裏をついたシャビにスルーパス。シャビがシュートを放つもカシージャスにセーブされた。ゴールにはならなかったが、しっかりと引いた相手に個人の力で打開してみせた。
なかなかペナルティエリアにも近づけないレアルであったが前半のアディショナルタイム、
ようやくロナウドのロングシュートでバルセロナゴールを脅かした。
最後にレアルもチャンスを迎えたが、ゴールチャンスの前半終了。
前半見せ場を作ることのできなかったレアルは、エジルに変えてアデバヨールを後半の最初から投入し、変化をつけた。
後半に入り、1分も経たないところでバルサがチャンスを作る。
右のペドロのクロスからメッシがエリア内で受けフリーの状態でシュートするも、セルヒオ・ラモスが体を投げ出しブロック。
49分、中盤でボールを奪ったレアルが得意のカウンターを仕掛ける。
ディマリアが裏を狙ったロナウドにロングパス、ペナルティエリア内からシュート、プジョルのブロックに防がれる。
このチャンスからややレアルのペースになりボールを奪うシーンも増えるが、60分に試合の大きな分岐点が生まれた。ぺぺのファールによる一発退場。
また、判定に異議を申し立てたモウリーニョも退場となった。
数的不利となり、指揮官も失ったレアル。
対するバルサは数的有利を活かして、ボールを保持する位置を一つ前の敵陣深くにあげることが可能になった。
押し込む場面の増えたバルサが75分、ついにゴールをこじ開ける。
途中出場のアフェライが右サイドでドリブルを仕掛けマルセロをかわしクロス、飛び込んだメッシが左足で合わせゴールネットを揺らす。スタジアムは静まりかえる。
余裕の出たバルサと、パワープレーでしか攻め手を見出せないでいるレアル。
このまま終わるかに見えたこの試合で、最後にメッシが魔法をみせた。
86分、センターサークル付近でのブスケツとパス交換からスペースを見つけ出し、中央から相手DF3人をドリブルで置き去りにしてペナルティエリアに侵入、冷静に右足でゴールに流し込んだ。
レアルという巨大な相手に、一人の力で大きな意味を持つアウェーゴールをもたらした。
そのままスコアは動くことなく試合は終了。
敵地での大きな先勝をつかんだバルセロナ。
バルサは1戦目のアドバンテージを次の試合でどのように活かすのか、レアルはどのような戦術変更を見せ盛り返しを図るのか注目していきたい。
原稿 ヒロ
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