2009-2010 リーガ・エスパニョーラ 31節 サンティアゴ・ベルナベウ

Result

レアル・マドリード 0 – 2 バルセロナ

Manuel Pellegrini
Real Madrid

Pep Guardiola
Barcelona

Goals

32m : Messi Barcelona 1-0 Real Madrid
56m : Pedro Barcelona 1-0 Real Madrid

SUBSTITUTIONS

56m : Marcelo → Guti
63m : Maxwell → Iniesta
68m : van der Vaart → Raul
79m : Higuain → Benzema
79m : Milito → Marquez

データ参考サイト 
トランスファーマーケット https://www.transfermarkt.com/

Review

 前回対戦から、互いにメンバー構成に変化がみられる。レアルは、中盤にファン・デル・ファールト、ガゴが入っている(カカは欠場)。バルサはアウベスが右サイドの高い位置に入り、メッシが中央、そしてペドロが左サイドに入っている。

 試合は序盤から激しいボールの奪い合いで始まる。そして、ホームのレアル選手が少し倒れるだけでバルサの選手に大ブーイング。またロナウドが持っても大歓声が起こり、ホームチームのレアルに勢いを感じる。そしてレアルは縦へ速い攻撃でバルサゴールへ進出していく。

対してバルサは、メッシがボールに絡むと怖さが出るが、テンポの良いパスワークとまではいかない。総じて両エースの調子の良さがうかがえる試合だ。

 試合は序盤から中盤での攻防が続いていたが、レアルの左サイドのロナウドへうまく渡るシーンが多く、ややレアルペースで試合が進んでいた。
ただ先制点をとったのはバルサだった。

 32分、メッシが左サイドで倒され、ファウルを取られる。このファウルに会場が騒然とする中、バルサは素早くリスタートし、メッシがシャビとのワンツーで抜け出す。シャビの絶妙な浮いたパスを、メッシは胸トラップでディフェンダーの逆をつき、右足で流し込んだ。一瞬の隙をついた素晴らしいゴールだった。

 レアルは失点してしまったが、この試合はホームの勢いがある。ラモスの気持ちの入ったプレーやカウンターの迫力は凄まじい。

 前半はこのまま終了。お互い気持ちの入った、球際の激しい試合だ。

 後半バルサは、左サイドバックにプジョル、右サイドバックにアウベス、ペドロを右サイド、マクスウェルを左サイドに配置変更した。

後半は前半のような激しさは少し落ち着き、レアルがボールを保持する時間が多く、ペースを掴む。ただ、最後のところでロナウドがチャンスをものにできない。

 そして、ロナウドがチャンスを外したすぐ後のことだった。バルサに追加点が入る。
シャビが中盤の位置でフリーで受け、ペドロが動き出す。ペドロは足元でもらうフェイクを入れ、裏へ抜け出す。そこにシャビのドンピシャのスルーパス。ペドロはワントラップでゴールへ向かい、うまく流し込み、追加点。レアルがペースを掴みかけてた中で、大きい追加点だった。

 レアルは失点後、マルセロに変わってグティを投入。
このグティが魅せる。中盤でうけると、得意のノールックパスでバルサディフェンダーの逆をつく。1本のパスでぬけだしたファン・デル・ファールトは、キーパーとの1対1を外してしまう。その後もグティは見事なパスからカウンターを演出したりと流石の活躍を魅せる。

 対して、バルサはイニエスタをいれる。これによってバルサの中盤への落ち着きがもたらされ、ボールを持てる時間が長くなる。

 レアルはファン・デル・ファールトに代わってラウールを投入(ラウールにとってラストクラシコ)。

 71分、メッシがスルーパスを受け、ワンタッチで抜け出すが、ここはカシージャスがセーブ。

 前半からの激しい試合のせいか、徐々にお互いの疲れがみえてくる。

 77分再び、シャビから裏への浮き玉のパスにメッシが抜け出す。が、ここもカシージャスの素晴らしいセーブ。

 レアルはイグアインに変えて、ベンゼマを投入し、最後のカードを切る。だが、バルサは得意のボールキープで時間を使っていく。残り6分となり、帰っていくレアルファンも映される。

 残り5分、サイドからのクロスでラウールがゴールに押し込むが、これはベンゼマのハンドが取られ、幻のゴールとなる。チャンスを作りつつも、得点を奪えず、意気消沈するレアル。

 試合はこのままタイムアップ。

 この試合は一瞬の隙を見逃さなかったバルサがものにした。特に2得点のアシストをしたシャビは素晴らしい活躍だった。また、メッシはこの試合でも結果を残し、個の一瞬の抜け出しで試合を決定づけた。
対してレアルは、序盤から気合が入り、チャンスも作りいい試合をしていた。が、チャンスを決めきれないことによって、試合を優勢には進められなかった。ロナウドの活躍は目を見張るものであったが、それと同時に期待もしてしまう。
非常に面白い試合だった一方で、サッカーにおいての1点の大きさを示す緊張感のある堅い試合とも捉えられるだろう。

原稿 ヨウ
編集 クラシコの部屋運営

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