2008-2009 リーガ・エスパニョーラ 34節 サンティアゴ・ベルナベウ

Result

レアル・マドリード 2 – 6 バルセロナ

Juande Ramos
Real Madrid

Pep Guardiola
Barcelona

Goals

14m : Higuain Real Madrid 1-0 Barcelona
18m : Henry Barcelona 1-1 Real Madrid
20m : Puyol Barcelona 2-1 Real Madrid
35m : Messi Barcelona 3-1 Real Madrid
56m : Ramos Real Madrid 2-3 Barcelona
58m : Henry Barcelona 4-2 Real Madrid
75m : Messi Barcelona 5-2 Real Madrid
82m : Pique Barcelona 6-2 Real Madrid

SUBSTITUTIONS

60m : Marcelo → Jan Huntelaar
61m : Henry → Keita
71m : Ramos → van der Vaart
79m : Robben → Javi Garcia
85m : Iniesta → Bojan Krkic
85m : Toure → Busquets

データ参考サイト 
トランスファーマーケット https://www.transfermarkt.com/

Review

 バルセロナは、ピケがクラシコ初出場だ。
対してレアルは、4-4-2のフラットな配置でボランチにはディフェンシブなラサナ・ディアラ(以下ディアラ)が入っている。

 前回のクラシコを敗戦したレアルは序盤気合十分だ。ロッベンが仕掛け、会場を沸かせる。お互いがペースの掴み合いだ。バルサはメッシが1人2人剥がし、チャンスをつくっていく。

 試合は13分、レアルが先制に成功する。
右サイドで受けたロッベンは、ラモスの上がりを待ちながらキープ。右高い位置でラモスにボールが渡り、アビダルを少しかわし、クロス。このクロスがイグアインへピッタリ合い、ヘディングシュートが見事に決まる。

 このゴールによって、一点ビハインドになったバルサは攻勢を強める。アンリの飛び出し、ドリブルによってチャンスを演出していく。

 そして、失点後すぐの17分、中央付近からアンリがメッシとのワンツーによって簡単に1点を返す。いとも簡単に同点に戻した。

 この日のアンリは素晴らしいプレーを魅せていく。その得点後すぐ左サイドで受け、いとも簡単にディアラを抜いていく。そしてカバーのカンナバーロはやむを得ずファウルで止める。

この左サイド深くで得たフリーキックでバルサは逆転に成功する。キッカーはシャビ。ドンピシャのキックに、プジョルが合わせる。2-1。

 ただ、レアルもだまっていない。
取られた直後、ロッベン、イグアインの互いの個人技で突破。ロッベンはキーパーとの1対1となったがここは決めきれない。その後もレアルの右サイドはアビダルサイドを崩していく。

バルサも数的有利なカウンターから、アウベスからメッシへと繋ぎ、メッシはキーパーと1対1となるがカシージャス正面だった。だが徐々にバルサがポゼッションが高めチャンスを作っていく。特にシャビがいろいろなところに顔を出し、リズムを作っていく。アンリは得意のスピードで何度もラモスの裏をついていく。

レアルはポゼッションは少ないものの、攻撃的な選手の個人能力でチャンスを演出していく。

 34分、バルサが前線のプレスから追加点を奪う。
ディアラのトラップがすこし乱れたところをシャビが足にひっかける、このボールがメッシへボールがこぼれ、キーパーと1対1となり、落ち着いて決める。

バルサは得点後もボールポゼッションを高め、チャンスを作っていく。
差が開いてしまったレアルはボールを奪いにいかければいけないが、バルサにとってこれは好都合だった。取りに来る相手をいなし、相手の陣形を崩していく。
前半最後にはアウベスの鋭いフリーキック。これはカシージャスがうまくセーブし、前半が終了。

 後半がはじまってもバルサのポゼッションは高い。それに加え、アンリがラモス相手に簡単に かわしていく。
対してレアルはボールを保持できず、なかなか攻めれない。ただ、ロッベンやマルセロが数少ないチャンスを積極的に仕掛けていくシーンは好印象だ。

メッシも積極的に仕掛けていき、1人でレアル陣形を崩していく。

 55分、レアルが1点を返す。右サイドで得たフリーキックをロッベンが務め、鋭いフリーキックにラモスが合わせ、1点差にに追いつく。この点でレアルに少し勢いがつきそうだった。

 が、その直後バルサが再び突き放す。
この試合、再三アンリがラモスの裏を取っていたが、ここでも簡単に抜け出す。
58分、ハーフライン沿いからのシャビのスルーパスで抜け出したアンリは、中途半端に出てきたカシージャスの脇下へ見事へ流し込んだ。これで試合は再び2点差へ。
このゴール後、アンリはケイタと交代し、バルサはよりポゼッションを高める布陣となった。

 レアルは早く得点を奪いたいが、バルサのボール回しに手を焼き、徐々に疲弊していき、攻撃の精度も落ちていく。この日のバルサはしっかりボールを繋ぎチャンスを作っていく。

 75分、メッシがシャビとの繋ぎ合いで抜け出し、追加点。5-2となる。

 余裕ができたバルサは、イニエスタ、シャビを中心にレアルディフェンスいなしていく。3点差がついた試合はやや停滞気味に。

 そして82分、バルサがレアルとどめをさす。
カウンターでピケが後ろから駆け上がる。ボールはメッシを経由して、サイドのーエトーへ。グラウンダーのクロスに走り込んだピケは、一度はキーパーに弾かれてしまいながらも押し込み、クラシコ初出場初得点を挙げた。この得点でレアルファンはずらずらと帰っていった。

この後はレアルも気力をなくし、バルサがボールを回しながらタイムアップ。

 レアルがノーチャンスだったわけではない。が確かなバルサの強さを感じるものだった。
シャビ、イニエスタ、ヤヤ・トゥーレ、アウベス、そしてメッシとアンリ、これらの選手のクオリティはとても高かった。特にアンリはこの試合の重要な得点に関わった(同時にエトーという今まで支えていた選手の存在感が少し無かった)。
対してレアルは選手各々の活躍をみることができたが、結果につながらなかった。特にロッベンの活躍は素晴らしかったが、長い時間は活躍させてもらえなかった。

ポゼッション能力が高まり、それに伴い、アンリとメッシというフィニッシャーもいるバルサ。またピケというバルサを代表するセンターバックは、クラシコ初出場で初得点。
昨シーズンの屈辱的な敗北が嘘のような、確実な強さを感じるバルサだった。

原稿 ヨウ
編集 クラシコの部屋運営

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