2008-2009 リーガ・エスパニョーラ 15節 カンプ・ノウ

Result

バルセロナ 2 – 0 レアル・マドリード

Pep Guardiola
Barcelona

Juande Ramos
Real Madrid

Goals

82m : Eto’o Barcelona 1-0 Real Madrid
89m : Messi Barcelona 2-0 Real Madrid

SUBSTITUTIONS

36m : Sneijder → Miguel Palanca
63m : Gudjohnsen → Busquets
72m : Guti → Javi Garcia
76m : Higuain → van der Vaart
87m : Eto’o → Hleb
89m : Xavi → Keita

データ参考サイト 
トランスファーマーケット https://www.transfermarkt.com/

Review

 バルセロナの監督、グアルディオラは初クラシコである。
対してレアルの監督、ファンデ・ラモスは就任直後の試合である(4日前に就任)。

 バルサは、右サイドバックにアウベスが加わった以外は大きな変化はない。レアルはメッシ対策にラモスを左サイドバックに配置するなど、少しポジションが変則的だ。

 序盤、レアルはこれまでと同様、引いたディフェンスから入る。が、前年度のような統率された感じを受けない。そして、ファウルでバルサの選手を止めていく。球際が激しい中、バルサはしっかりポゼッションを高めていく。

 最初のチャンスはメッシのドリブルだ。
メッシ対ラモスの右サイドで、中へ切れ込み、さらに縦へ切り返し、右足でシュート。これはカシージャスの正面だったが、バルサはメッシを中心に積極的に攻めていく。

 レアルもカウンターでチャンスを窺うが、ゴール前まではなかなかいくことができない。

 この試合のバルサは、ボールを奪われても早いプレスですぐに奪い返し、主導権を渡さない。さらにプジョルやアウベスの上がりなどによって、数的有利で崩していく。レアルのディフェンスはこれに翻弄され、遅れ気味のチャージングでファウルを取られてしまう。

 序盤からほぼバルサペースだったが、20分頃、やっとレアルがボール保持をできるようになる。そして25分、レアルが最大のチャンスを迎える。

 ドレンテがスルーパスで抜け出し、バルデスと1対1。完全にフリーな状態での1対1だったが、これをバルデスがうまく読み、セーブ。大きなチャンスを逃してしまう。

 32分バルサ、アンリが左サイドを強引に突破してクロス気味のシュート。これはカシージャスがうまくセーブ。

 その後もバルサがポゼッション。シャビが至るところに顔を出し前線へ繋ぎ、メッシとアウベスの2人の関係のチャンスメイクしていく。前半ほぼバルサペースである。
レアルのチャンスは2回ほど。そのうちの1つ、ドレンテがチャンスを決めていたら、試合がかわっていたかもしれない。

 後半もバルサペースで始まり、アウベスの上がりなどでチャンスメイクをしていく。
ややバルサのペースも落ち、レアルもようやくボールを落ち着いて持てるようになる。ただ、前線への効果的な繋ぎはほぼみれず、個々が孤立している。これによってバルサはショートカウンター気味でもチャンスをつくっていく。

 63分、グジョンセンに変わり、ブスケツが入る。
ブスケツはこれがクラシコ初登場。入った直後は、ほぼダイレクトプレー。そしてそのブスケツがチャンスを演出する。

 68分、裏へ走り出したブスケツがペナルティエリア内でサルガドに倒されて、PK。このプレーに、仲間やファンが沸く。しかし、このPKキッカーにエトーが務めるが、カシージャスのナイスセーブで得点を奪えない。
 71分、メッシの突破からペナルティエリア付近のエトーへ。
うまくターンしてシュート。そのこぼれ球にメッシ。が、ここもカシージャスのスーパーセーブ。
 今度は77分レアル。バランカが個人で突破し、ラウールとワンツーで抜け出す。チャンスを迎えるが、ここはバルデスがセーブ。

 ペースを掴みつつ、なかなか得点が奪えないバルサは、より攻撃的になる。
 
 そして82分、ようやく先制点に成功する。
右サイドのコーナーキックからプジョルが折り返し気味のヘディング、それをエトーが体で押し込み、待望の得点。

 時間がなく、これまでほぼチャンスを作れてなかったレアルは、ボールをゴール前に放り込んでいく。そして刻一刻と過ぎていく中で、レアルが人数をかけてロングボールを放り込むが、そのカウンターを突かれてしまう。

 90分、レアルのロングボールがクリアされ、センターハーフからフリーで抜け出したアンリ、そしてメッシへスルーパス。メッシはキーパーと1対1となりダイレクトのループシュート。戻ってきたカンナバーロがボールを掻き出そうとしたがギリギリ間に合わず、とどめの得点が決まる。
試合はこれでタイムアップ。

 バルセロナのポゼッションは素晴らしかった。ボールを繋ぐ能力はもちろん、ボールを奪われても、すぐプレスをかけ、奪い返す。終始バルサペースの試合と言って良いだろう。メッシやアンリの突破能力は素晴らしく、サイドで起点になっていた。また、途中で出てきたブスケツは、パスワークのテンポを生み出しただけではなく、奪取能力も優れていた。ただ試合終盤まで得点を奪えなかったのは課題とも言えるだろう。
 対するレアルは、内容的にも結果的にも完敗だ。ラウールが献身的にボールへ絡んでいたのは印象的だが、その他の選手はあまり印象を残せなかった。前シーズンは前線の選手や中盤での起点があったが今回はなかった(できなかったのかもしれない)。

今後レアルは、グアルディオラのバルサにどう対応していくのだろうか。

原稿 ヨウ
編集 クラシコの部屋運営

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