2006-2007 リーガ・エスパニョーラ 26節 カンプ・ノウ

Result

バルセロナ 3 – 3 レアル・マドリード

Frank Rijkaard
Barcelona

Fabio Capello
Real Madrid

Goals

5m : van Nistel. Real Madrid 1-0 Barcelona
11m : Messi Barcelona 1-1 Real Madrid
13m : van Nistel. Real Madrid 2-1 Barcelona
28m : Messi Barcelona 2-2 Real Madrid
73m : Ramos Real Madrid 3-2 Barcelona
90+1m : Messi Barcelona 3-3 Real Madrid

SUBSTITUTIONS

46m : Eto’o → Sylvinho
61m : Raul → Robinho
71m : Deco → Belleti
81m : Marquez → Gudjohnsen
81m : Guti → de la Red

データ参考サイト 
トランスファーマーケット https://www.transfermarkt.com/

Review

 バルセロナはサイドバックを置かず、中盤を増やした3-4-3のフォーメーション。前回敗れた試合から、より中盤の繋ぎを強くして、攻撃的な布陣をとった。
対するレアルは、引いて守るスタイルは変わらない。ただ前回対戦のとき、中盤の底にエメルソンを置いていたが、今回はガゴだ。守備的な選手からより繋ぎを意識した選手選考だ。

 少し緊張感がみえる試合は、ティラムのクリアミスからはじまる。
レアル陣内でのティラムのクリアミスをグティがひろったとき、バルサのディフェンス陣形はかなり崩れていた。グティ→ファンニステルローイ→グティ→イグアインとつなぎ、少し早めのクロス。これをティラムが再びクリアするのだが、不運にもファンニステルローイの足元へ、それを見事なダイレクトシュートで流し込み、レアルが先制に成功する。
その後レアルに勢いがみられ、今回もレアルの調子の良さがうかがえる。が、この日のレアルは前回と違いディフェンスの穴がある。それをバルサは見逃さない。

 11分、左サイドから攻撃を仕掛けたバルサは、細かい繋ぎで崩していく。レアルのクリアが中途半端になったところで一瞬の隙が生まれ、右サイドにいたメッシがオープンになってしまう。エトーがそれを見逃さず、ラストパス。メッシが落ち着いて流し込み、同点に追いつく。この日のレアルのディフェンスは、ボールサイドにコンパクトなのだが、そこをくぐり抜けられると逆サイドの選手が空く傾向がみられた。

 その1分後、レアルは再び得点を奪う。
中盤の攻防の中でラウールがうまくボールをひろい、ファンニステルローイ、オープンサイドのグティへと繋ぐ。ペナリティエリア内でのグティのダイレクトタッチの深い切り返しを、オレゲールが倒してしまい、PK。オレゲールはこれでイエローカードをもらってしまう。このPKをファンニステルローイがしっかり決め、再び試合を優位に持っていく。

 レアルは得点後も、ガゴ、グティ、ファンニステルローイを中心にしっかりボールを保持するシーンが目立つ。対してバルサは、パスワークや崩しは素晴らしいのだが、取られた後のサイドバックの空きがあったりとバランスがよくないシーンがみられる。

 28分、それでも強引な突破でバルサは再び同点に追いつく。ロナウジーニョがエトーのワンツーで強引に崩し、倒れながらもシュート。カシージャスが弾いたボールがメッシにこぼれ、押し込む。

 再び同点に追いついたバルサは、徐々にチャンスシーンを増やしていく。対するレアルも、カウンター攻撃で確かな攻撃陣の実力を感じることができる。
両者得点が動かず、試合は停滞気味になるが、前半最後にオレゲールがこの日2枚目のイエローカードで退場になってしまう。

 1人減ったバルセロナは後半エトーに変えてシウヴィーニョをいれ、マルケスとシウヴィーニョをサイドバックにした4-3-2のような形にかえる。数的有利になったレアルはボール保持率が高まり、チャンスを増やしていく。この日のファンニステルローイ、イグアイン、グティは、素晴らしいプレーでレアルを牽引していた。

 73分、レアルは右サイドでフリーキックを得る。グティのフリーキックをラモスがバックヘッドで合わせ、この日3回目の勝ち越しに成功する。
数的有利、スコア的にも有利なレアル選手はどこか余裕を感じる。が、イニエスタの個人突破やロナウジーニョやメッシのチャンスメイクなど、いつバルサが得点してもおかしくはなかったと感じる。

 そしてメッシのこの日3点目が生まれた。
ロナウジーニョのくさびパスをメッシがスピードにのってトラップ、そして1人をかわし、シュート。シュートはゴール右サイドに決まる。今までなかなか点が取れなかったのが嘘のように、メッシは簡単に決めた。いや、簡単に決めたようにみえた。

 そして試合はタイムアップ。
この日の試合は両者攻撃陣の良さが目立つ内容だった。同時に互いのディフェンスの甘さもも感じる結果となった。レアルは勝利を逃した形だったのかもしれないが、それを強引に同点に持っていったメッシの力を感じたのも確かだ。

原稿 ヨウ
編集 クラシコの部屋運営

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